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般若心経の空とはなにか

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プロセスと結果 その6

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プロセスと結果 その6

 前回、アメリカの金融危機について書きましたが、実は大事な事にふれておりません。それはこの危機の結末です。危機の結末を書いていると、本題がますます遅れるのでそれは後まわしにして、今回で本題の結論部分について考えをまとめます。

 私は大坂の橋下知事が、児童生徒の携帯電話学内持込を禁止するという報道を知って「プロセスと結果」、つまり「物の考え方と行動の結末」とでもいうべきブログを書く事になりました。

 物事の考え方とは、結果つまり行動をおこす前提のための手順、プロセスです。まず現状を分析し、次に課題あるいは問題を摘出し、次に解答、解決の対処法を考えまとめる、という事です。
 私の仕事は、顧問先である非上場の中小、零細会社の財務(金融)に関する相談です。上場の会社は前回まで紹介した、発行する株式が東京証券取引所に上場され売買される大会社、中小会社で、非上場の中小、零細会社と全く異なります。異なる点をいくつかあげてみましょう。

 第一に、財務諸表、つまり貸借対照表や損益計算書のような決算書は非公開です。のみならず営業の状況、製造の状況、設備の状況、研究開発の状況、役員の経歴なども公開される事がありません。だから経営の良否、良否の程度を知る同業他社比較は出来ません。中小企業庁などの全国の中小会社経営指標がありますが、これは全く役に立ちません。まず全国の平均値ですが平均値というのは具体的判断に無意味です。会計のルールにどの程度準拠しているか不明です。同業比較には規模、業態、社歴、技術や販路、地域性、社長の経歴など必要ですが、全て不明です。こうした同業比較出来るのはその地方の銀行か、税務署だけでしょう。

 第二に株主は社長とその一族だけの同族会社です。法律的には社長とその一族だけで全て決められます。社長が有能であれば良いのですが、能力がない、能力に欠く場合悲劇です。後者の場合、大抵、プライド、自信のみ過剰で、50%以上の確率で会社を破滅においやります。

 第三に、第二の事情にかかわらず会社の実質的出資者、株主は銀行です。非上場の会社は株式の時価発行を出来ないので常に資金不足です。それを負うのが銀行です。銀行の融資は非上場会社にとって配当金が利息という形で優先支払を約束した出資金みたいなものです。そして年々の返済金は出資金の返済、つまり減資のようなものです。上場会社の場合、減資手続きは法律で条件を厳格に定められ、なかなか出来ません。非上場会社は定期的に出資(融資)と減資(返済)を繰り返しているようなものです。

 以上、3点で非上場会社で最も大事な事は銀行との取引関係という事になる訳です。私のような仕事をする人間はここで鍛えられます。

 一般論として云えば、税務署に提出される税務申告書は税金を少なくするため利益を低く表示したいという方向に向いたものになります。銀行に提出される融資申込みに添付される決算書は融資を確実にするため、利益を出来るだけ大きく表示したいという方向にむきがちです。社長は過去年度、今年度、将来年度の会社の業績をふまえて、税務申告書添付の決算書、銀行提出決算書(両者に予値があってはなりません)について考えます。
 私のような立場の人間は法律としての税制、制度としての銀行、生身の人間としての社長の立場や考え方、のはざまで仕事をする訳です。法律に違反してはならず、銀行をだましたり裏切ったりしてはならず、社長の期待に答えなければならないし、何より自らの立場(公認会計士・税理士)を崩してはならず、人間としての良心に従わなければならないのです。

 私は妙な事に、こうした会社は常に2、3件かかえながら仕事をしてきました。こうした仕事は、したくないのに、なにか引きずり込まれます。
 振り返ってみると、私はこうした仕事で鍛えられてきた気がします。
 事実そのものを対象として「現状を分析し」「課題、問題点を摘出し」「解答、解決の対処法をまとめて」、実行してきたような気がします。
 最後の解答、解決の対処法に基づき実行してみると、当然なのですが一つの結果を生みます。そして常にそうなのですが、結果は次の段階のプロセスの出発点になっているのです。

 私達は人間として唯一の真理を求めます。国民、市民として唯一の正義を求めます。唯一の真理、正義を議論している内は平和です。しかし大抵は議論でおさまる事なくそれぞれの真理、正義に固執して他を非難し排除して、争い、憎しみ、妬み、怒りの原因となります。私達は争い、憎しみ、妬み、怒りを作りだしそれを原因として、争い、憎しみ、妬み、怒りの際限の無い連鎖を創り出している事になっている、といえないでしょうか?
 それでは真理とか正義とは何かと問われれば、私はプロセスだと云いたい。一つの真理や正義は次の真理や正義を生む。この真理や正義の連鎖こそ、つまり絶対的で永遠の真理とか正義が実在することはないということこそ「空」ということではないでしょうか?
 真理とか正義はその時代時代、世代ごと、民族ごと、地域や国ごと等々にあると、考えるべきなのです。
 私は般若心経の空の本質はそこにあると思うのです。

 私は仕事で鍛えられ、お釈迦さまの悟りの本質、「空」にたどりついた仏縁に深く深く感謝しております。

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